成長

1日、北風祭。タッチフット大会で久々に上井草のグラウンドを走り回ったのが3年生・齋藤直人選手。

「小さい子供達や(タッチフットで)OBの方々と関われる貴重な機会でしたし、演芸とかもすごい楽しくて
行事を企画してくれた方々、地域の人に感謝したいです。誰かも言ってましたけど日頃の感謝は結果で
返すのが一番だと思いますので、頑張ろうと思える一日になりました。」

3年目の春シーズンは、4月にNDS(National Development Squad)のニュージーランド遠征に参加し、
「JAPAN A」として世界の強豪チームと対戦、更に6月下旬にはサンウルブズの練習生としてトレーニングに
参加、レベルの高い外国人選手と楕円球を追いかけます。

「今まで経験したことの無いカテゴリーだったので、全てが未知、初めての体験でした。フィットネスの部分は
自分で持ち味だと思ってますし、そこは通用したと思います。ただ、フィジカルやゲーム理解のところは…。
チームによって戦術とか違うと思うのですけど、そういうのにも対応できるくらい色んな知識とか、経験が
大事かなと思いました。」

代表クラスの活動以外の時間もトップリーグ・サントリーサンゴリアスで武者修行、4月下旬から約2ヶ月、
国内最高峰のチームで勝者のラグビーを学びます。

「日々、ワセダで練習している時から上手くなりたい…という気持ちはあったのですけど、環境や努力の仕方
とかも変えなきゃいけないのかな…と思っていた時期に、そういうチャレンジできる機会を頂いたので
嬉しかったです。」

NDS、サンウルブズ、サントリーサンゴリアス、大忙しの3年目の春シーズンを振り返ります。

「この春は本当に…ラグビーを3歳から始めて、今年で18年目ですけど、今までで一番濃かった半期かなと
思っています。一番上手くなりたいと思いましたし、自分の中では一番努力したこの何ヶ月だったかなと
思います。レベルが高いところにいくと、今の自分に満足しているわけじゃないのですけど、まだまだだな…と
毎回感じさせられます。」

ワセダでは春シーズンは試合出場なし。春季大会・筑波大戦では水係を務めるなど、外からチームを
見詰めます。

「普段プレーしている時では見られない角度から見ることは新鮮で、気付きも多かったかなと思います。
今は何ヶ月か(チームを)離れた分、ワセダで早くやりたいという気持ちです。」

1年目からアカクロの背番号9を着続けている齋藤直人選手も上級生となる3年目、懸ける思いも強くなって
いると言葉に力を込めます。

「口でどうこう言うタイプじゃないので、色んなところで学んだ態度、取り組む姿勢というのを自分が示して
いきたい。ゲームになったら…毎年言っているのですけど、自分が中心となる強い気持ちを持って、
HB団次第で、ゲームは変わってくると思うのでそういうところも含めて強気にやって行きたいと思います。
1年の時から、強い気持ちを持ってやってきたつもりだったのですけど、今(振り返って)1年の時がどうだった
かと考えると、そこまでは…。学年毎に気持ちは強くなりますし、今年は100周年という事もあるので。」

春シーズン、チームから離れて成長を重ねてきた齋藤直人選手、夏秋でワセダにどんな変化をもたらして
くれるのか、その姿に注目です。【鳥越裕貴】



北風祭、タッチフットを楽しむ齋藤直人選手。サントリーでの武者修行に「日々、気持ちをオフにする
時間が無いというか常に気を張って…。自分も成長しようと言う意欲を持っていましたし、練習自体も
常に考えさせられるもので、成長を感じられる時間だったかなと思います。」

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