進化

23日、日本大戦。前半に2トライ、チームに勢いを与えたのがWTB梅津友喜選手。2本とも自らディフェンスを
突破してあげたトライ、特に前半31分の2本目のトライに手応えを掴みます。

「ミスマッチで、相手が外の選手を見ていました。僕がその間にフラットに入って、ボールをもらうという形
だったのですけど、意図した形でボールをもらえたのでトライに繋がりました。」

思い切りの良いプレーでルーキーイヤーからポジションを確保し、対抗戦に出場していた梅津選手も今年で
3年目、上級生となり意識している情報発信力が生んだトライと胸を張ります。

「1年生の時は、おんぶにだっこ…じゃないですけど(パスが)まわってきたものをもらっていたという感じ
です。上級生になったので、自分のやりたいことをまず言って…自分で言うことで、もらいたいところで
もらえる。(2本目は)『フラット!』とボールを呼び込めました。」

春シーズンは法政大戦(5月20日)を除いてAチーム9試合に出場し、バックスリーの一角として活躍。2年生
だった昨年度シーズンの悔しさが今に生きていると話します。

「2年生の時は怪我して…出たと思ったら、また怪我して…。(試合をスタンドの)上で見ながら、自分だったら
こうしていた…とか、試合に出れていなくて、もどかしい思いをしていました。ただ、自分の中でウエイト
トレーニングに向かっていた我慢の時期。そういう時期があったからこそ下半身でステップが踏める…そういう
ところに繋がっているかなと思いますし、逆に今を頑張ろうと思えることに繋がっています。プレーしている
ことの幸せ、楽しさがありますね。」

この春は鍛えた自分の体と向き合い、体重を少し増やしつつ体脂肪率を調整しながら、スピードとパワーの
両立を求めます。

「(この春の)最初はちょっとまだ体が重くて、走るスピードとかも全然無かったのですけど、徐々に体を
フィットさせて、いい感じで走れるようになっています。アタックでも一人目で倒れずにゲインラインを
切る事ができるようになってきています。」

ポジション争いのライバルとして、4年生佐々木尚選手、2年生古賀由教選手らの名前をあげ、同じスピード系の
選手との差別化ポイントとして、ディフェンスとゲインラインでの力強さをあげます。

「バックスリーとしてまず意識するのが失点。外のコミュニケーション、後ろでのコミュニケーションが
バランスを取るのに大事になってきます。そこは自分は結構やれていると思っているので、継続的にしっかり
やっていきたいのと、ゲインラインの本数…そういうところが伸びてくれば自分的にも、もう一段階上の
プレーヤーになれると思っています。」

夏合宿まで試合のない期間は上半身の強化をテーマに。

「肩とか怪我していて、あまり上半身のトレーニングが出来ていなくて、その点で当たり負けたりする場面が
あったので、上半身の強さをつけて当たり負けない選手になりたいと思います。これから夏秋に向けて
トライを取り切るとかもっとゲインするとかそういう場面を増やしたい。」

昨年度の怪我を乗り越えて、春シーズンBK陣のアタックを牽引した梅津選手、更なる進化を遂げるべく
肉体改造に取り組みます。【鳥越裕貴】



前半11分、SO岸岡選手からのキックパスを受けてトライをあげるWTB梅津友喜選手。自身の課題として
「キャッチングであったり、雨の日だとかでハンドリングミスが増えたりしているので、イージーミスを
なくしたいです。」

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