課題

10日、招待試合・天理大戦。前半34分にスクラムからのセットアタックで綺麗にボールを繋いで
CTB伊藤大貴選手がトライをあげ、7-12と点差を詰めます。

「いま、組み方を変えているスクラムで最初は押されてしまったのですけど、押されずに組める
場面も多かったので、そこは良かったなと。また、自分たちのアタックが思うように出来れば
得点できると分かったことは収穫。」(LO三浦駿平選手)

「前半は結構いい立ち位置に立てて、相手にディフェンスでプレッシャを与えられていたと
思います。」(SO岸岡智樹選手)

ピッチ上のFW、BKのキーマンが前半戦をそれぞれ振り返れば、スタンドから戦況を見守った
指揮官も同じ言葉を続けます。

「前半は、特にディフェンスの方はそこそこ手応えがありました。スクラムも我慢出来ましたし、
そういうところは成長を感じました。」(相良南海夫監督)

苦しいながらも我慢を重ねていた試合の流れが一気に天理に傾いたのは前半終了間際の42分、
そして後半立ち上がり1分に奪われたトライ、指揮官も首を捻ります。

「取られ方が良くなかったです。ミスから切り返されている…天理さんという最近強いチームと
低迷している我々の差。」(相良南海夫監督)

後半に入るとブレイクダウンで圧倒され、たて続けにターンオーバーを許し相手のカウンター
などから6トライを与えて59失点。ボールキャリアとして天理の分厚い壁に体を当て続けた
LO三浦駿平選手が振り返ります。

「ブレイクダウンを意識しようということだったのですけど押され気味で…。去年の天理さんとの
試合もブレイクダウンで煽られる場面が多くて、今回も天理さんの出足にアタックで受けてしまって、
思うようなアタックができなかったです…。」(LO三浦駿平選手)

一つ一つの接点にプレッシャーがかかり、ボールをキープ出来た局面においても、数的優位は
作り出せず。司令塔SO岸岡智樹選手も苦しい選択を強いられます。

「相手(ディフェンス)の出足もめちゃくちゃ早いですし、僕らもハーフからのワンフェーズの
アタックだけじゃなくて、グラウンド全面使って人を配置して攻めようとしたのですけど、やっぱり
あれだけ枚数立たれてしまうと外側に放りたくないと…攻めたらピンチじゃないか…というマインドに
させられてしまった。」(SO岸岡智樹選手)

後半、時間の経過とともに広がる点差に感じた強豪・天理大との差を続けます。

「メンバー交替も色々あったのですけど、声の出る質、しんどくなった時に走れる、動き出せる、
前を見るとか…。タフな状況で、自分たちがやりたいことがどれだけ正確に出来るかという
ところで天理さんの方が全然上でした。場面場面でいいところはあっても、それを継続して、
2フェーズ、3フェーズ…と何フェーズも重ねることが自分たちはできず、天理さんにそれを
やられた…。」(SO岸岡智樹選手)

後半唯一のトライはSO岸岡智樹選手が自ら蹴ったショートパントをディフェンス裏で確保、
そこから継続して奪ったもの。局面を打開する力の必要性を話します。

「どの試合もそれぞれ(のチーム)にやりたいことがあると思うのですけど、それだけで上手く
行かない時、いつも余ったりしているわけではないので、こじ開けていかないといけない時も
あります。そこを如何にこじ開けて行く方法を持っているか、また方法だけでも上手く行かない
ので、思いきり当たるとか初歩的なことですけど、ラグビーはコンタクトスポーツなので、
(次の明治戦に向けて)そこで勝っていくマインドをこの1週間の練習で持ちたいと思います。」
(SO岸岡智樹選手)

次週は関東春季大会優勝校・メイジが対戦相手。強豪との対戦が続く中で、課題としっかり
向き合います。【鳥越裕貴】



西の強豪・天理大との対戦は14-59の完敗。春早明に向けて指揮官は
「今週はディフェンスもアタックもセットして…特にディフェンスは少しでも前に仕掛ける
意識を持とうということでやってきました。ある程度出来ていた部分もあったので、そこを
もっと上げていくのが次週のテーマです。」(相良南海夫監督)

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