牽引

27日、春の早慶戦。2週連続で2トライの活躍を見せたのがCTB桑山淳生選手。
まずは前半27分、左サイドでボールを持つとスピードで外、内とコースを変えて見事な
3人抜きで独走トライ、インゴールへダイブすると、自然と拳を握ります。

「よくディフェンスを見る事ができて、スペースをしっかり選べていたかなと思います。
2人目を抜いた時点で(トライまで)イケるなという感覚でした。キツい時間帯でしたし、
勿論、BKの連動もあってこそですけど、最後まで一人で持っていけたのは自信に
なるかなと思います。」

続いて後半8分、今度は右サイドで乱れたパスに体が反応、結果的にスピードに乗って
ボールを受けると、タッチライン際で相手二人を振り切ってトライをあげます。

「あれはたまたま…。逆目から回ってきて、ボールを経由してもらう予定だったのが、
パスミスが起きて上手く(手元にボールが)入って、勝負できた形になりました。
相手の動きを見て、外にスペースがあったので勝負しようと。」

決定力の高さを見せたアタックだけではなく、この日はディフェンスでも奮闘。後半1分に
強烈なタックルで相手をタッチに押し出すと、6分にはブレイクダウンで絡んで相手の
ノットリリースを誘うなど体を張ります。

「法政戦の時に前に出すぎて外された事もあったので、そこをもっと…前に出ながらも
しっかり仕留め切るという事を意識しました。」

そして、アウトサイドCTBとして、前週から課題として取り組んできたのが内側の選手との
ディフェンスの連携。

「ディフェンスの時に毎回毎回、首を振って周りを見て、内側を上手く使うという事を意識
していました。8割方できていたと思うのですけど、うまく内側を使いきれないで抜かれる
場面もあったのでそこは修正したいと思います。」

チームはリザーブ選手が次々と投入された後半ラスト20分に3トライを奪われるなど、
ディフェンスが崩れて逆転負け、先発フル出場の桑山淳生選手も責任を感じます。

「後半ラスト20分…ディフェンスもアタックも周りをどう使うか、もっと上手く使わないと…。
少し疲れてきた時の疲れてきたなりの動き方を考えないといけなかったです。」

ルーキイヤーに春シーズンからアカクロデビューを果たすものの春・早慶戦(大阪・花園)で
負傷して長いリハビリ生活へ。”因縁”の春・早慶戦で輝きを見せた桑山淳生選手、
BK陣を攻守に牽引します。【鳥越裕貴】



後半8分、右タッチライン際でタックルを振り切って一時勝ち越しとなるトライをあげる
CTB桑山淳生選手。
「自分の強みはランの部分。思い切りやるというのは考えていますけど、あまりムリな事を
しないように。いつも通りしっかりとやっていきたいです。」


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