四年

12日、一橋大との練習試合。後半37分、97-0と点差を広げるトライを独走で決めた4年生の
HO鷲野孝成選手がインゴールへダイブすると「ヨッシャー!」…雄叫びを上げます。

「久しぶりの試合で、自分の中でもチームの中でもアグレッシブというのをテーマに
していました。チームの雰囲気がどんどん上がっていくように僕から積極的に声を出して
いこうと。」(HO鷲野孝成選手)

後輩の好プレーにも大きな声で称えるなどチームを盛り上げます。この日は前半はBチーム、
後半はCチームというメンバー編成、相手の疲労もあったとはいえ、Cチームは前半を上回る
スコアを記録。前半で退き、ベンチから戦いぶりを見詰めたこの日のゲームキャプテン
FL西田強平副将は話します。

「4年生がいいプレーをすると盛り上がるというのが今年のチームの特徴だと思っています。
Cチームの方が4年生が多いというのもあって、そういった意味ではうまく4年生が頑張って
くれたかなと…。逆にBチームは4年生が少なくても、下級生を引っ張る存在でなくては
ならなかったのですが、そこが僕達には足りなかったです。」

今年は練習前に4年生でミーティングを行い、チームに必要な事を掘り下げて確認、個々の
役割含めて確認を行います。

「(4年生の)人数が多い分、4年生でチームを引っ張りたいです。今週1週間は良かったと
思うのですけど、集まって皆で話していることが現実的に生かしきれているのかと
振り返ってみると、まだまだ個人個人足りていない部分が多いです。」
(FL西田強平副将)

それでも、最上級生としての個々の意識の変化は徐々に見られるように。この日、スクラムの
場面になるとチームを盛り上げたのは4年生PR井上大二郎選手。

「4年生同士、個人個人コミュニケーションを取る中で『お前にはこういう事をもっと発信して
欲しい』とか『もっとこういう引っ張り方をして欲しい』とか言っています。それを遂行して
くれる人間はチームにとって、プラスになっています。そういう意味では井上は(役割が)
スクラムだと思っているから、スクラムではスゴい声を出してくれるし、マインドセットと
いう部分でいい働きをしてくれたと思います。」(FL西田強平副将)

この日の後半、声でチームを牽引したHO鷲野孝成選手も続きます。

「自分自身、プレー自体は上手くないと自分でも思っているので、気持ちの部分…攻撃的な
姿勢やラグビーをやる姿勢が何をするのも大事です。そういうところは、あまり上手くない
自分でも取り組めるところだと思っているので。」

この日の後半は9トライのうち7トライを4年生で記録。声だけでなくプレーでもチームを
最上級生が牽引します。

「まだまだAチームになると、4年生が引っ張れていないというか消極的になってしまっています。
Cチーム、Bチームの4年生が自分たちから発信するプレーや声がけをしていけば、Aチームにも
刺激になると思っていますし、結果的にAチームも4年生が発信できるようなチームになれば
もっと良いチームになると思っています。今年は強いチームではないので、自分たちの感情を
表に出して戦わなければ相手を圧倒することはできません。」(FL西田強平副将)

一人一人の4年生の背中に注目の春シーズンです。【鳥越裕貴】



前半、突進するゲームキャプテンFL西田強平副将。ラストイヤーに向けて
「僕自身、特出した能力は全くないので、その分やっぱり自分のラグビーにかける姿勢であったり、
日本一にかける思いであったりで、チームを引っ張っていきたいです。」
その西田副将と同じ桐蔭学園出身のHO鷲野孝成選手は
「今は下のチームにいるのですけど、僕は全然上のチームでやることをあきらめてなくて、
宮里とか峨家とか同期のライバルはいっぱいいますけど自分の強みであるセットプレーに磨きを
かけて絶対、秋には僕がスタメンで日本一を取りたいと思います。」

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