決意

28日、東大との定期戦。ケガからの復帰戦となったFL佐藤真吾主将が序盤からチームを牽引します。
前半2分にラインアウトモールでボールをキープ、先制トライをあげると直後には自陣から仕掛けてきた
相手にハードタックル、反撃を封じます。

「今日は最初のファースト(プレー)のところと、先週の試合でAチームが出来なかった(試合の)入りを
やっていこうと話していました。最初の方は1人1人がアタックもディフェンスも前に出ていたと思います。」

先週、関東大学春季大会開幕戦で日本体育大に敗戦。自身は欠場したものの出場した4年生と試合後、
緊急ミーティング。

「4年生が際のところや、最後のところで逃がしちゃったりだとか、抜かれちゃったりだとか…。チームとして
最上級生がやっていないことを下のチームがやってくれるわけないです。そこで気の緩みが見えたので、
それは皆に、このままじゃいかんぞ…ということは伝えました。」

チームの嫌な流れを払拭するためにも、自らがプレーで体現しようと強い気持ちで挑んだ一戦、外側の
スペースでは巧く相手のタックルをずらしながら再三のゲイン、前半だけで4トライ(うち2つはモール)を記録、
圧勝に貢献します。

「アタックも久しぶりだったので感覚的にまだまだ。ディフェンスのところも疲れてきた時のフィットネスが
足らないかなと感じたので、まだまだですね。これからです。」

自らが先頭に立ってチームを引っ張る覚悟は当然ありながらも、大事にしているのはチームの雰囲気。

「4年生全員がしっかり皆で主体的に話せているかなと。グラウンド上もそうですし、一つ一つの部としての
決定事項に関しては4年生でしっかり議論しあって意見を出して、一人の考えじゃなくて全員の考えで答えを
出しています。」

今年は練習前には毎日のように4年生で集まり、普段の生活の中でも部の事を話す時間が増えて、4年生
同士の会話量は圧倒的に増えたと佐藤真吾主将も頷きます。

「スローガンでもあるMoving。常に全員が動き回るという事が一番大事だとみんなで話しています。そのあと、
先週の試合の事もあったのでファースト。今はその二つを大事にしています。」

その中で、1プレーヤーとしての自身の拘りを続けます。

「1対1とファーストのところ。最初のタックルとかボールに絡み続けるとか、FLらしく体を張り続けたいと
思います。」

先頭に立ちながらも、周囲を巻き込み4年生全員でチームを作り上げていく佐藤真吾主将の決意のラストイヤーが
始まりました。【鳥越裕貴】



前半11分、ディフェンスを振り切ってトライをあげるFL佐藤真吾主将。この日の試合を振り返って
「ちょっとアップが静かだったのですけど、試合の入りは良かったかなと思います。ただペナルティが非常に多くて、
前半だけで7コですか…それを後半も変えれずに。僕も含めて修正できなかったところが心残りです。」

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