入部

14日、入部式。33名の新入部員が早稲田大学ラグビー部の一員として正式に入部を認められます。
挨拶に立った島田陽一部長、大東和美ROB会長、そして相良南海夫監督から創部100周年のメモリアルイヤーを
迎える部の歴史、ワセダのラガーマンとしての心構えを改めて教え込まれます。

「気持ちが引き締まりました。しっかり自覚と誇りを持ってという言葉が心に刺さりました。」
(河瀬諒介選手)

花園でトライを量産、全国制覇に貢献した河瀬諒介選手もこの日、伝統ある早稲田の一員となった事を
再認識します。父親がメイジのスター選手であったものの、高校の先輩・岸岡智樹選手の話を聞き、
更に上井草を見学して「ワセダの施設とか環境とかラグビーに対する考え方に魅力を持った」とライバル校への
進学を決意。

「(父は)自分の行く大学やから、自分で選べと言っていました。自分自身メイジかワセダと決めていたので、
(メイジへの意識は)ないと言ったらウソになるのですけど、自分はワセダを選んだので、しっかりと…
他のチームもですけどメイジには特に負けないように。」(河瀬諒介選手)

その体には既にワセダのDNAが流れ始めます。

その河瀬諒介選手、長田智希選手ら高校ジャパン組もいる中で新人総代の大役を務めたのが早稲田実業出身の
中西亮太朗選手。小学生の頃から憧れていたというワセダに対して、より強い思いを持ったのは中学生の時。

「早実出身の坪郷さん、飯野さんが居て…。早実は強豪校ではないのにその中で大学いっても活躍できると
いうことを知って、早実に行きたいなと思いました。」(中西亮太朗選手)

2013年度垣永組、最後の国立での大学選手権決勝で躍動した早実CTBコンビに憧れて、早稲田実から
早稲田大学ラグビー部の道を歩むことを決意します。早稲田実入学後は憧れだった坪郷勇輝コーチからの
指導を受けて成長、花園にあと一歩のところまで迫ります。

大学入学後の新人練習では、練習後のロッカールームで新たな仲間達と会話を重ねる中で、
「実は一年間浪人していた人がいたり、去年までトレーナーをしていた人がいたり…話してみたら
そういうことを知って…」(中西亮太朗選手)。その中で感じた事を新人総代としての挨拶の言葉に
乗せます。

「僕達1年生は花園で優勝した者もいれば、浪人して入部した者、様々な人間がいます。その様々な個性を
生かし、伸ばしながら、かつ日本一という確固たる目標に向けて全員で切磋琢磨して日々精進していきます!」

真っ白なジャージに身を包み、この日ラグビー部員としての第一歩を踏み出したルーキー達は
早くもAチーム、アカクロジャージを意識します。

「一年生だからと遠慮せず、上のチームに食い込んでいけるように頑張りたいと思います。」(河瀬諒介選手)
「常にアカクロを意識して自分ができる事を一日全力でやり続けます。」(中西亮太朗選手)

全国から集まった多士済々のラガーマン、辿ってきた道は違えどこの先目指すはアカクロジャージ、そして
荒ぶる…思いは一つです。【鳥越裕貴】



1年生部員の集合写真。中央は新人総代を務めた中西亮太朗選手。「責任を感じたり、緊張する部分もあったの
ですけど純粋に任せていただいたことを嬉しく感じて、精一杯やり切ろうと思いました。」

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