地道

14日、対抗戦序盤のヤマ場となった筑波大戦。スクラム、ラインアウトでプレッシャーを
かけられる苦しい試合展開の中で、光ったのは粘り強いディフェンス。山下大悟監督は
ルーキーの活躍を評価します。

「ビデオで僕も見返しますし、見返していただければ分かると思うのですけど非常に
責任感のあるプレーをしています。ディフェンスでも後半のキツいところで一番出てくる
のは下川です。」

指揮官から好評価を受けたルーキーNO.8下川甲嗣選手は冷静に振り返ります。

「前の試合の課題がディフェンスだったので、そこは青学戦から2週間、チームでやって
きたのでその成果が出たかなと思います。」

山下大悟監督が記者会見中、ディフェンス以外にも評価したのがボールキャリアとしての
質量の充実度。

「ボールタッチする回数を増やして少しでも前にレッグドライブして前に進むというのが
自分に任されているというか期待されているところだと思うのでそこはいつも通り、意識
していました。」(NO.8下川甲嗣選手)

練習から意識しているというボールをもらう回数、後半33分にはゴール前で自らパスを
要求してダメ押しトライも記録します。

「たまたま自分が居た前(のスペース)が空いたなと思って(SH)齋藤さんに要求して
たまたま自分がトライした感じです。チームの勝利の為、出せる声や自分の持っている
情報は全部出せたらと思っています。」

ルーキー戦士とは思えない堂々たるフィールド上の振る舞い、春シーズンからAチームに
定着、既にレギュラーとしての風格さえ出始めている1年生は言い切ります。

「(試合に出るのは)2年生から…とは思ってなくて、1年生から出るつもりで最初の練習から
必死でやってきています。」

ワセダに入学して約半年、高校時代(福岡・修猷館)と重なる部分もあると下川選手は
話します。

「戦術もあるのですけど、ワセダのラグビーは気持ちの部分で前に出れたらチームの勢い
も良くなるという感じです。テクニックとかじゃなくて地道に努力して前に出ていくと
いうチームスタイルは自分のいた高校と同じだったのでそこはやりやすいです。」

ビッグプレーはなくても地道に確実なプレーを重ね続ける姿に首脳陣、そしてメンバー
からの信頼感は日に日に増していきます。【鳥越裕貴】



後半、突進するNO.8下川甲嗣選手。高校時代にBKからFWに転向。「今はFWの方が好き
ですね…ラグビーをしているなという感じがします。コンタクトプレーも多いですし、
ボールを触る回数もBKよりFWやっている時の方が多いので。」

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