継続

8日、ジュニア選手権・日大戦。テンポを意識するチームにあってキーマンとなる9番を
背負ったのがSH吉岡航太郎選手。

「自陣からでもキックを蹴らずに速いテンポでやっていくという練習を1週間やってきた
ので、練習してきたことが出て良かったです。」

前半15分、更には27分とキックオフリターンからノーホイッスルトライをあげるなど、
前半を終えて38-7と大きくリード、アタックを牽引します。テンポを出す為にSHとして
特に意識しているのが次のポイントまでのコース取り。

「パスした後、横に走るのではなくショートカットと言いますか、前でポイントできる
のを想定して、ディフェンスラインの裏を斜めに走っています。」

お手本としているのはオールブラックスのSHペレナラ選手。AチームのSH齋藤直人選手
とともにサポート時のランニングコースを研究します。

「齋藤直人とかと『あのランニングコースがいいね』という話をしていて、先に意識
していたのは齋藤直人なんですけど、それにインスピレーションを受けて僕もそういう
意識をつけていこうと思いました。試合とかで齋藤直人がそういうボールのもらい方を
すると、『今のペレナラ良かったね』みたいな会話をしています。」

吉岡選手自身も先週(1日)の青山学院大戦(足利)でのサポートからの独走トライに
加えて、この日もサポートからもう少しでトライというビッグゲイン、ランニングコース
を変えた事でゲインする回数も目立つように。

「常にハーフはテンポ、テンポ…と言われているので、少しでも早くポイントに行きたい
ですし、抜けた瞬間にすぐサポートにいけるように意識しているので、最近よくフォローに
つけるようになったと感じています。」

後半は一転してペナルティが増えて守勢に回る時間が長くなると、それと同時にテンポも
失われる形に。Bチームは2年生LO中山匠選手がゲームキャプテンを務める機会が増えて
いるものの最上級生としてその役割を再認識します。

「僕らはディフェンスではライフラインからフォーピッドというベースがあるのですが、
その軸がブレた時に点を取られている、それを端的に、短く分かり易くチームをまとめ
られる存在でありたいなと思っています。いろんなことを言うのじゃなくて、端的に
チームがキュッと修正できるような一言を言えるように。」

ルーキーイヤーからアカクロの背番号9争いに顔を出している吉岡選手、勿論Bチームの
背番号9に甘んじるつもりはありません。

「前半の20分間ハイテンポで、トライに繋げるまでテンポを止めないで順目、順目に出せた
というのはちょっと自信になりました。ただ、毎回Bチームで出る時には監督も齋藤と比較
して見ておられると思うのですけど、今日も70分を過ぎて終盤でフィットネス不足でパスの
精度が落ちてきた。自分の足りない事はわかっているので、あとは齋藤に…じゃなくて、
自分にどれだけ勝てるかだと思います。」

4年生として、ワセダの継続ラグビーの繋ぎ役として、吉岡選手は最後まで走り続けます。
【鳥越裕貴】



前半、好サポートから敵陣ゴールラインに迫るSH吉岡航太郎選手。ライバル齋藤直人選手
の存在について。「ひたすらに貪欲でラグビーが大好きなヤツです。あいつは後輩ですけど、
僕があいつから学ぶ事がたくさんありますし、フィットネスもディフェンスもパスもゲームメイクに
関しても全てにおいて上の存在、毎日あいつから吸収しようとやっています。」

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