猛攻

1日、青山学院大戦。五郎丸歩選手らが活躍した2007年度(○102-5)以来、10年ぶりとなる90点以上
をあげた猛攻を試合後、FL加藤広人主将が振り返ります。

「前半の入りとか、後半の頭とか自分らがやりたい形でトライを取れているところがたくさん出ていたので、
アタックに関しては満足とまではいかないですけど、良かったかなと思います。」

対抗戦初戦の日本体育大戦後、U20日本代表遠征から帰国したSO岸岡智樹選手、FB古賀由教選手が
チームに合流すると、9月19日から約1週間、シニアチームは再び菅平に上ってミニ合宿を行い、アタック
面を整備します。この日はキックオフからブレイクダウンを制して、テンポ良くボールを動かすと前半15分
までに4連続トライと畳み掛けて青山学院大を圧倒、合宿の成果をいきなり見せつけます。

「(ミニ合宿では)テンポを大事にしたいと監督自身も言っていて、テンポを出す為にレッグドライブだとか、
速いセット、ハードワークの部分を拘っていこうと練習してきました。少しずつアタックの成果が出て、得点
能力だったり、やりたい意思統一が出来てきている。」

後半8分には自陣スクラムからBK陣がループを織り交ぜて左サイドを攻略、右に大きく振って相手の
ディフェンスを寄せたところで大きく空いた左サイドのスペースにキックパス、最後はFL加藤広人主将が
インゴールに飛び込んで、観客席を沸かせます。

「裏が空いていたので(SH齋藤)直人に手(で合図)を出したら、直人自身も前を見てスペースがあると
判断して蹴ってくれた。思った通りのプレーではありました。」

一方で課題は前後半それぞれ20分過ぎに相手にペースを握られた時間帯の過ごし方、連続トライを与えて
の24失点に

「僕らのノックオンだったり、ちょっとしたオフサイドや判断ミスから始まったところ。困ったら中途半端なパス
ではなく強いプレーをするとか、しっかり自分自身のプレーに責任を持つとかそういうところを声がけたの
ですけど、あまり修正できなくて…。これが筑波、帝京、明治が相手になると2本どころじゃない、大きく
やられてしまうので修正していかないと。」

時間帯によって明確に収穫と課題が分かれた一戦を終えて、次戦は難敵・筑波大との対戦。

「(筑波は)いい選手がいっぱいいて、その中でみんなマジメにプレーしてきますし、特にブレイクダウンの
ところに拘ってくると思います。去年ブレイクダウンに拘っていい内容で勝てたので、僕らも拘っているポイントの
一つであるブレイクダウンからリズムを作りたい。」

この日はCTB中野将伍選手のハットトリックに加えて、スクラムトライ、ラインアウトモールからのトライが
それぞれ2つ。多彩な攻撃で手応えを掴み、序盤戦のヤマ場に臨みます。【鳥越裕貴】



後半8分、キックパスを受けてトライをあげたFL加藤広人主将。2トライに加えてキックオフの空中戦でも
再三のボール確保。「試合と関係ないですけど昨日僕の誕生日で、母も(秋田から)応援に来てくれていた
のでラッキートライですけど良かったです(笑)。キックオフはこちら側からのは良かったのですけど、後半
最後のところで絶妙の位置に落とされて自分自身何回も落球してしまったのでそこは修正していきたいです。」

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