復帰

1日、青山学院大戦。昨年度の大学選手権・同志社大戦以来の復帰となったのがFL佐藤真吾選手。

「「(いきなりAチームでの復帰には)ビックリしました。嬉しかったのですけど他の選手と比べていい
プレーができるのか…と不安はありました。10ヶ月ぶりの15人制だったので、感覚が違うとは思って
いたのですけど、そんな中でもチームでいつも言われているハードワーク、際のスピードを上げられる
ように意識していました。」

前半11分に左タッチライン際を粘ってトライをあげるなど見せ場を作るものの、復帰戦の自らのプレー
を振り返って首を捻ります。

「まだまだですね…FLとしては。特にタックルですね…FWサイドのタックル、そこでもっと行きたかったです。
収穫はほぼないです。」

今年4月のYC&ACセブンズで負傷、元々痛めていた箇所という事もあり復帰までの期間が
「ここまでかかるとは思わなかった」と本人の想定以上に長期間化。昨年度シーズンにAチームに定着、
今季は委員にも就任しバックローとして中核を担う事が期待された3年目のスタートでの躓きに

「他の選手がいいプレーをすると、最初の方は焦っていました。」

それでも自分の中で気持ちを切り替えてリハビリに専念、しっかりとコンディションを整えて復帰初戦から
Aチームスタメンで約70分間プレーします。

「トレーナーの方にリハビリで結構あげてもらっていたのですけど、ゲームフィットネスはまた違うので、
そこをちょっと恐れていた部分はありました。フィットネスがもっと足りないかなと思ったのですけど、意外と
そこまで欠如しているわけではなかったです。」

若いメンバーの多いFW陣に復帰した3年生の存在をFL加藤広人主将も歓迎します。

「聞こえは悪い言い方ですけど、ずる賢いプレーが出来る選手。ラック周辺でのブレイクダウンでの相手
へのプレッシャーだったり、ディフェンスでのタックルだったり、相手からするとイヤなことができる選手で、
アタックもディフェンスもセンスフルで頼もしい存在です。」

完全復活への第一歩を刻んだ佐藤真吾選手。試合でしか経験できない感覚を体全体で感じます。

「1対1のタックルだったり、FWが食い込まれた時のタックルにいつもの感覚と違うなと感じていて
いました。その感覚というのは試合を積み重ねていくしかないと思うので、練習中からできるだけ
試合に近づいた感覚でいれるようにもっと頑張っていきたいです。」

難敵・筑波大、王者・帝京大との対戦を控える10月戦線、経験豊富なバックローが待望の復帰を
果たしました。【鳥越裕貴】



前半11分、タッチライン際で相手タックルをかわしてトライをあげるFL佐藤真吾選手。復帰戦トライに
「(ラストパスが来る)その前のプレーでちゃんと前に出てくれていたので、最後ご馳走様という感じです。
アタックももっとゲインしていきたいと思います。」

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