経験
20日、夏合宿・帝京大戦。前後半それぞれ6トライずつ奪われて0-82の完敗。結果以外の
部分で指揮官は首を捻ります。
「ハイプレッシャーの中で1コ、2コ取られた時にバタバタバタ…と何でしてしまうのだろうと…。
拘るべき部分で何でそんなに今日は戦えなかったのかなと。」
BKの主力を故障やU20日本代表遠征で欠いている状況で、「戦術をまだ与えていないですし、
チームの事をやるのはU20が帰ってきてから」。昨年度から継続して行い7月、8月に取り
組んできたチームのベースとなる部分、菅平合宿でフォーカスしていた部分を出し切れずに
終わった一戦に
「積極的にトライした事、テクニックがちょっと足りないところはまぁいいです。というよりも、
チームとしての雰囲気で、何でそんなになっちゃうのだろうと。それが想定の甘さなのか、
どうだったのか次に失敗しないように彼らの中でしっかりレビューして欲しい。」
と渋い表情を見せます。それでも局面局面のブレイクダウンではターンオーバーを奪い、
マイボールは確実にキープ、具体的なプレーシーンの話を記者から振られると
「これが2、3年前だったらブレイクダウンでボール出ないですから。そういう点ではね…
(成長はしている)。」
と答えつつも、話はやはりプレー以外の戦う姿勢に戻ります。
「武器は変わらないのでそこを拘ってやっていく、それを発揮できない理由は何なのか。何で
こうなってしまったかという事をまず選手達にビデオを見させてレビューさせて、次に繋げます。」
最後は自身に言い聞かせるように囲み取材を締めます。
「(学生にレビューさせて)出てきたものに対して、ボクはちょっとアドバイスしようかなと。いずれ
にしろやるのは15人、大声出してもいいですけど、それをやっているうちは多分良くならないと
思うので…。ちょっと我慢しましょう。」
王者に突きつけられた厳しい現実、それでも指揮官は学生の奮起を信じます。【鳥越裕貴】
試合後、選手達を集めて話をする山下大悟監督(中央背中)。今後に向けて、
「良い結果だとしても、悪い結果だったとしても淡々とやり続けるしかないです。こういうことも十分
予想できるし、逆の事も予想できる…淡々とやるだけです。ただ振り返る事は大事なのでしっかりと
レビューします。」