自信

16日、夏合宿初戦の大東文化大戦。スタメン12番で出場したのが4年生・野口祐樹選手。

「12番には中野将伍という絶対的な存在が居るわけで、その中で自分が出来る事を…
ディフェンスが買われて出させてもらっていると思うので、チームの先頭に立って体を
張っていこうという気持ちで臨みました。」

BKの中心で内側、外側の選手と緻密な情報交換、野口選手も手応えを感じます。

「セットプレーでBKがノミネートする時にどこに誰がいる…誰が当たってくる…味方と
そういうところの情報共有、これまでの課題になっていたディフェンスコミュニケーション
も出来たところはあったので一つ成長できた試合であったかなと思います。」

相手外国人選手のキーマン、NO.8アマト選手とは本来のポジションとは異なるタッチ
ライン際で対峙、一度目は足元に絡んで突破を封印、二度目は思い切り詰めて相手の
ノックオンを誘い、ピンチの芽を摘み取ります。

「春の大東戦も外のスペースをアマト選手にブレイクされてトライされるシーンもあった
ので、気持ち入れていきました。(相手が)外側に居たので状況判断して、自分が
行かないと行かれてしまう…と。外国人相手に止められたというところも一つ自信に
なりました。」

この状況判断の良さを指揮官・山下大悟監督も評価します。

「危機管理とスペース管理でゲインは割らせていない。積極的に行っていたのも良かった
と思います。」

主将として創部105年目で花園初出場を果たした太田高校から指定校推薦で入学し、
ラグビー部への入部を試みるも、新人練で脱落。そこから1年間、自分を見つめ
直して、2年生で再度新人練に参加、入部を果たした苦労人。入部時のポジションは
SOでサイズも168cm65kg…アカクロジャージは「正直全然見えなかった」と当時を振り返ります。
転機は3年生の春、CTBに転向するとそこから「ディフェンスの部分で目立てるように
なってきた」と頭角を現します。現在は体作りの成果もあって入部時から18キロ増の83kg、
それでもCTBの中では「一番小さい方」と言います。

「目標とするのはワセダの先輩の坪郷さん(2013年度卒)、飯野さん(2014年度卒)。
体は小さいけれど体を張って、ディフェンスもアタックも前に出る部分は見習って
後輩達にも小さくても出来る事を見せていきたいです。」

網走合宿を経て菅平での実戦合宿に突入、試合で得た課題もしっかりと認識。

「コミュニケーションを取っていたものの足りなかった部分もあります。外国人
選手がワンパスして真ん中を破られたところは、準備出来てなかったところでも
あったので、前の状況判断して、周りに伝えて…というのをこれからも課題と
してやっていきたいです。」

豪快なタテ突破が持ち味の絶対的エースに対して、ディフェンスとハードワークを
武器にポジション取りを狙う4年生に注目です。【鳥越裕貴】



後半、突進するCTB野口祐樹選手。4年目でアカクロも狙える位置に。
「秋の対抗戦でアカクロを着る事も勿論大事ですけど、日本一の為に自分が何が
出来るかを追求していきたいです。」

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