意欲

2日、ジャパンセブンズ。大会を通じて加藤広人主将とともにチーム最多の3トライをあげたのが
2年生齋藤直人選手。

「自分が行くというよりもどっちかというと(周りを)活かすタイプだと思っているので、パスした後の
サポート、オフロードでもらってトライというイメージを描いていました。アタック面のフォローの部分は
意識した分、満足しています。」

3トライ全てが仕掛けた味方をサポートしての独走トライ、6月18日の春早明(宮崎)でも再三の
ゲインを見せるなど相手の防御の綻びに畳み掛けてチャンスを拡大するシーンが目立ちます。

「フィットネスが強みだと思っているので、フォローの部分を7人制に限らず15人制でも意識しています。
手を怪我してパスとか荒れていたので、どこかで取り返さなきゃと…そう考えていたときに運動量を
活かしてチームに貢献しようと思いました。今までは行けると思った時だけサポートしていたのですけど、
『今(サポート)行っていけばトライだったな…』とか後悔する事が多かったので、最近はボールをもらえ
なくても、それが早いサポートに繋がったりするかなと常に意識しています。」

2年目のシーズンを迎えて、この日の7人制だけでなく、15人制の試合でも声でチームを引っ張る姿が
どの試合でも見られます。

「出しているつもりなのですけど、ただ出していても仲間に伝わってなければ意味がないと思うのでもう
ちょっと具体的な指示を出していきたいです。今日に関しては(7人制を支えてきた)横山さんという
プレーヤーがいなかったので、ディフェンスでラインを広くしてコントロールしようと意識してやりました。」

セブンズデベロップメントスコッド戦、同志社大戦ではディフェンスが崩壊してともに38失点、齋藤直人
選手も反省点と話します。

「個人的なタックルミスとかが目立ったのでそういうところは修正していきたいです。ディフェンス面の
ライフラインというワセダラグビーが意識している部分とコミュニケーションの部分で良いところも悪い
ところも出たと思います。ディフェンスの指示出しも含めて課題です。」

チームの網走合宿に加えてU20日本代表の活動も本格化、多忙な2年目の夏が待ち構えます。

「網走では体作りとフィットネス。U20では外国人という体が大きい相手、そういう相手に小さい体で
どう戦うか、あとはキックを多用すると思うのでプレッシャーがかかった場面で精度高く挑戦して
いきたいです。」

落ち着いた言葉の中にも成長への確かな意欲、夏を越えてどのような成長を見せるのか今から
楽しみです。【鳥越裕貴】

セブンズデベロップメントスコッド戦でタックルをかわす齋藤直人選手。山下大悟監督から
試合前後で個別指示を受ける機会も増えてきた2年目のシーズン。「厳しい試合こそ、ハーフ団が
大事になると言われています」。

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