突破

3日、新人早慶戦。タテへの突破力で再三のチャンスメイクをしたのが修猷館高校出身の
CTB平井亮佑選手、自身のこの日のプレーを振り返ります。

「10点満点中7.5点ですね。(良かったところは)自分はタテにスピードつけてもらうのを得意
としているのでそこで抜けるところがあったのと、タックルも一回裏(返し)に倒せたので。
反省点は慣れていない80分の試合で後半、特に20分過ぎに疲れが出たところ、ハードワーク
をしっかり出来ない部分があった。タックルも後半になるにつれて決められなかった。」

前半36分にはラインアウトからのセットアタックで相手を弾き飛ばして、そのまま独走トライ、
174cmと決して大きな体ではないものの突破力を見せ付けます。

「トライを取りに行くというよりも前にゲインする事をいつも意識しています。トライの場面も
人がいるところに入っていったのですけど、体で相手にしっかりヒットして倒しながら進めた
のがよかったです。抜けた瞬間トライまでいけると思いました。」

福岡・筑紫丘ラグビークラブでラグビーを始めた頃からテレビ画面を通じて、伝統校である
早慶明の強さに憧れを抱き、大学受験では「早慶は勉学も高いレベルだし、ラグビーも強い」
と文武両道を貫くために1年間の浪人生活を経てワセダへ。

「体力がついていくか心配だったのですけど…。」

という新人練習でその力を認められると、推薦組が既に暮らしていた上井草寮へ一浪一般
入試組としては異例の早さで入寮。部屋も黒木健人副将、エース中野将伍選手と同じ
”CTB部屋”、首脳陣の期待の高さを感じさせます。修猷館高校3年時には、その中野将伍選手
とともにオール福岡に選出された実力者。

「将伍の事は中学くらいから知っていたのですけど、話す関係になったのは高校で(オールに)
選ばれたからですね。オールでは将伍がSOで、ボクがCTB。今は(彼を)目標にしています。」

と、いつの日かアカクロジャージでCTBコンビを組みたいと意気込みます。大学入学後初めて
の対外試合でしっかりとアピール、今後に向けて言葉に力を込めます。

「タックルとか、タテのボールをもうら時のスピードを得意分野としてやっていかないといけない
ので、もっとその精度を磨いていこうというのと、パスが上手ではないので練習していきたいと
思います。」

試合終盤には同じ修猷館高校から一浪で入部した南徹哉選手もキレのある走りで独走トライを
記録。古賀由教選手、下川甲嗣選手ら推薦組が先行してアピールを続けるルーキー勢、一浪
一般入試からスタートを切った選手達の背中にも注目です。【鳥越裕貴】




後半、ディフェンス網を突き破ってゲインするCTB平井亮佑選手。入寮して2ヶ月、
大学に入って驚いた事に「データ、数値の管理が全然高校の時と違って…。いつウエイト
をどれくらいやるか、どれくらい数値をあげるとか、栄養の面もしっかりしている。」

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