成長

28日、天理大戦。キックオフから10分間で3トライを与え、その後も相手の力強いタテ突進に
苦しめられて54失点の完敗に終わった一戦を2年生の司令塔、岸岡智樹選手が振り返ります。

「試合の最初はどのチームも大事にしたい部分、そこで3本連続トライを取られたのが後々
ズルズルと行ってしまった原因かなと思います。シンプルにあって、複雑にしないことに
よって天理側としてはすることが明確だったのかなと思います。そこをしっかり止めきれず、
自分たちが前に出れずに受けてしまった。」

自陣からでも果敢に攻めてきた相手に対して、中盤の攻防で優位に立てず、FWの劣勢局面
をBKで打開できなかった事に首を捻ります。

「僕が甘いプレーで飛ばしてしまったりだとか、確実なプレーを積み重ねて天理さんが
やったようにちょっとずつちょっとずつのゲインをワセダもやっていきたかったのですけど、
自分のゲームメイクとしてもっと改善しないといけないと思います。中盤からキックだけ
じゃなくて、バックスリーも走力ありますし、もう少し積極的に攻めるという選択肢を持てたらと
思います。」

キックオフでも両LOを中心に何度も相手に競り勝ってボールを確保するものの、効果的な
攻撃に繋げられず。

「キックオフを競ってマイボールにしてからのストラクチャーがあるのですけど、そこをしっかり
遂行できなくてゲインが取れなかったり、逆にピンチになった。パスが後ろにいったところもあり、
試合全体を通して自分たちがやりたいことをやれずに、やってないことをやろうとしてミスをした。」

反省の言葉が並ぶ試合展開にも敵陣ゴール前に行ってから2トライを奪ったアタックについては
手応えを掴みます。

「FWがゴール前で頑張ってくれていた。ミスマッチの出来たところを(BKが)走るというあそこは
自分たちの形が出せたと思います。」

2トライともに自身がスピードで振り切って奪ったトライ、今季はゴール前で積極的なランを見せる
場面が目立ちます。

「去年はパスとキックだったので、そこにプラスαで自分の新しいオプションを持つ事で自分の成長
につながると思いますし、チームの一つの武器となると思います。去年より学年が一つ上がったので
少し余裕も出てきました。もともと足は速くて、そういうところも買われて監督に1年から出してもらって
いるので、最近抜けたりするシーンも出てきたので、着々と出していきたいですね。」

先週末はU20日本代表合宿、来週末も再び合宿とワセダの試合と並行して、多忙な2年目の
春シーズンを送ります。

「細かな部分、ハンドリングとか判断をもっと突き詰めていかないといけない部分があります。そこで
得られることをワセダに持って帰ってきたいと思います。」

ルーキーイヤーから安定したパス、キックでチームを牽引した司令塔、今季は積極的なランプレーに
磨きをかけるとともに、U20日本代表経験を経てまた一段と成長した姿を見せてくれるはずです。
【鳥越裕貴】



後半5分、ミスマッチを突いてこの日2つめのトライをあげるSO岸岡智樹選手。
「ハーフタイムの中で監督から修正点としてあげられた自分たちのやってきたプレーを確実にやりきる
ということが(後半)最初の入りで出来た。ただ、しんどくなってくると、自分たちのやらなきゃいけない
ことができなかったり、そういうことが積み重なってズルズル行ってしまった感じです。」

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