強気

14日、春季大会・流通経済大戦。後半の敵陣ゴール前スクラム、ルーキーFL丸尾崇真選手が
吼えます。

「プライド、プライドッ!」

先週の東海大戦でスクラムが崩壊、ミーティングで第一列をスクラムを組む事に集中させ、
バックローから声を出して盛り上げていくという事を確認、1年生が早速それを実践します。

「後ろから声を出そうと言っていたので、前もみんな頑張っている分、声をだしていきました。
ワセダの強みはスクラムなので、そこで取り切ると意識して。」

小学校から早稲田実業、「その頃からワセダラグビーを見ていて、カッコいいなという単純な
あこがれ」と早くからワセダでアカクロを着てプレーする事を心に決めます。

「(アカクロは)重みも違いますし、背負っているものもあります。使命と言いますか絶対に逃げては
いけないし、勝たなきゃいけない。」

入部して一ヶ月、袖を通したアカクロジャージは高校時代のそれとは全く異なると話し、ここからが
勝負と言葉に力を込めます。

「怪我人とかも出て、出番が回ってきた。このチャンスをちゃんと生かして定着して、そして優勝、
そのメンバーに入る…そこまでがストーリーだと思うので、ここで満足しちゃダメですね。」

182cm99kgと恵まれた体格のバックロー、山下大悟監督も期待を込めます。

「丸尾(崇)はディフェンスのコンタクトスピードが上がるのがよいところ、それを80分間できるように、
メンタル面も含めて鍛えていきたいですね。」

指揮官の言葉に丸尾(崇)選手自身も課題をしっかりと認識します。

「(チームが)ディフェンスに重きを置いているので、タックルで魅せたいです。ただ何回か抜かれた
ところもあったのでまだまだです。最後の方、足が止まってきてしまったのですけど、80分間通して
同じクオリティのプレーが出来ないと意味がないので、フィットネスが一番の課題です。」

2戦続けてルーキートリオが先発出場、1年生同士のライバル心もちらり覗かせます。

「古賀由は、もってますよね。前回も2トライして凄いなと。下川甲嗣も80分間通して、ワークレートも
高いし、負けてられないなと思います。同期の存在は刺激になりますね。」

更に2学年上には実兄の隆大郎選手も在籍、強気の弟は言い切ります。

「小さい頃からお兄ちゃんには何でも勝っていて当たり前と思ってきました。年上ですけど、僕が勝って
ないとイヤですね。お兄ちゃんよりは一歩前をいきたい。勉強以外(笑)。」

兄・隆大郎選手は大東文化大戦で先発出場、入れ替わるように弟・崇真選手が東海大戦から先発出場、
いずれは兄弟アカクロを実現させたいと意気込みます。その日が来るまで、弟がまず先にアカクロ定着
を狙います。【鳥越裕貴】



後半、タックルを決めるFL丸尾崇真選手。寮では高橋吾郎選手、宮里侑樹選手と同部屋。
「部屋がめちゃめちゃ楽しいです。皆で居るのも楽しいですし、喋るのも楽しい。仲良い部屋だと
思います。(ラグビーでも)4年生が上下関係ギチギチの空気じゃなくて、1年生どんどんやって
いいよ…というスタンスで居て下さるので僕たちもやりやすく力を発揮できています。」

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