自覚

7日、春季大会・東海大戦。後半開始前の円陣で積極的な発言を行っていたのは2年生
SO岸岡智樹選手。

「思ったこと言わないと、後で後悔というか…。最近みんな気付いた事は一人一人喋るように
なったのですけど、疲れた場面、しんどい場面でみんな何言ったらいいかわからないとか
あるので、SOとしてもチームの司令塔の立ち位置にいることも考えて、次はこうしようとか、
今のはここがこうダメだったとか、練習からしっかり発言することを意識しています。」

ルーキーイヤーから背番号10を背負い、2年目を迎えたシーズンは司令塔としてその言葉は
チーム全体を俯瞰したものに。前半11分、ラインアウトから連続攻撃で奪ったWTB古賀由教
選手のトライについて、

「22(メートルラインの内側)に入ったので、僕達のアタックのセオリーとしてはボールを
下げずにFW、FWでしっかり前に出ることによって、空いたスペースをBKが攻める事。自分
たちのやりたいこと、設計通りだったかなと思います。」

と振り返れば、その後も前半は自身のトライなどチャンスを確実にトライに結び付けて、
合計4トライをあげるなど前戦の大東大戦の完封負けから、アタックに手応えを掴みます。

「失点もあった分、ディフェンスの綻びもあったのですけど、大東大戦から自分たちの出来て
ないところ改善しようと。取りきるという事ができて、しっかり得点することが前半はできたので、
そこは前の試合からの収穫と思います。」

一方でセットプレーの崩壊から一気に畳み掛けられた後半の戦いぶりについてはBKとしても
反省の言葉を並べます。

「セットプレーが劣勢になるということは最初から予測できた部分、それだけで負けたとは
言い訳にならないです。ディフェンスで止めるところ、ターンオーバーできるところがあったにも
関わらず、食い込まれる部分であったり、最後の際の部分の甘さであったり、そこはまだまだ
です。BKはBKで大外のブレイクダウンで(ボールを)取るというのがディフェンスの目標である
ので、僕達がチャンスと思ったところはもっと積極的にいってもよかったかなと思います。」

試合中、1年生NO.8下川甲嗣選手に近寄り、キックオフからの動きを教え込むなど、初出場
したルーキーに対するフォローも欠かさず。

「(1年生は)チームに合流して2週間くらいなので、システムのわからないところとか、そういう
ところも、一つ一つ詰めてやっています。もっと下の選手、1年生がのびのびとできる環境という
ものを僕達がしっかり声かけであったり、環境作りをしていければ、チームとしてののびしろに
なると思います。去年、自分も先輩に助けてもらった分があるのでそこは、自分もイッコ先輩に
なった部分で、助けてあげたいなという自覚はあります。」

学生幹部として委員にも選出されている今季、リーダー陣の一人としてチームを支える自覚も
十分です。【鳥越裕貴】



前半36分、ディフェンスのギャップを突いてトライをあげるSO岸岡智樹選手。
「大東戦の時は(立ち位置が)浅かったので、ディフェンスに捕まっていた。そこを溜めようと
いう意識はありました。溜める事で視野広く見れたりとか、そこは意識して2週間の練習を
やってきたので、個人としては一つステップアップできたかなと思います。」

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