積極

23日、オープン戦・大東文化大B戦。直前に春季大会でAチームが完封負けを喫して迎えた
Bチームにとっての開幕戦、ゲームキャプテンのSH吉岡航太郎選手はメンバーを集めます。

「Aがああいう内容で、Bチームに監督・コーチも求めるものはAが出来なかったこと。僕らが
できればそれだけアピールになるから意識してやろう!」

開始2分にWTB水谷彰裕選手が鋭いステップからの一気の加速でディフェンスを切り裂き
先制すると、この後も5トライと畳み掛け、安定したゲーム運びで42-10で快勝します。

「際(きわ)のところ、Aチームが出来ていなかったことをBチームは積極的にやって
くれていた。」(山下大悟監督)

と指揮官もBチームの戦いぶりを評価します。吉岡航太郎選手も試合を振り返りディフェンス
でのターンオーバーのシーンに手応えを感じます。

「去年から引き続きの事ではなくて、今年の新たな事、ブレイクダウンの攻防だったりを
監督・コーチは見ていたと思うので、そこでのターンオーバーが何本かありましたし、そこで
アピールできたのは(Bチームとして)良かったと思います。」

Aチームが苦戦したスクラムもBチームは完全制圧、80分を通じて前に出続けます。

「今シーズンも続いてスクラムに拘るというのはやってきているので、それで勝てたと
いうのはよかったと思います。ただ、ラインアウトの点においてはゴール前で2、3本
ミスがあったり、課題が残るゲームだったと思います。」

下級生時代からアカクロジャージを着て出場しながらも、昨年度シーズンはルーキーSH齋藤
直人選手の控えという立場が多かった吉岡航太郎選手。ラストイヤーに懸ける思いを言葉に
乗せます。

「スポーツ推薦として期待されて入ってきた身としては、チームに貢献できてないと感じています。
最終学年、試合に出れなくても、Bチームのキャプテンとして、Aチームの最高の練習相手に
なるという事だったり、後輩に今までの技術を伝える事だったり、試合に出るだけではなくチーム
に貢献できるところはあると思います。『チームの為に何かやった』と思えるような一年にして
いきたいと思います。」

勿論、目指すはアカクロジャージ。それでも与えられた持ち場で全力を尽くす4年生の存在が
チームの層を厚くします。【鳥越裕貴】



前半、突破するゲームキャプテンSH吉岡航太郎選手。スキを見てクイックで仕掛ける場面も。
「ボクの場合、持ち味はペナルティからのクイック。行けるところはいっていいと指示があったので
積極的に行きました。」

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