開幕
15日、東大との定期戦。前半は強風に苦しみ、ハンドリングエラーも連発して流れを掴めずも、
後半に入るとスクラムで圧倒、6トライと畳み掛けて55-3で勝利します。
「前半、久しぶりの試合というのもあったのですけど、風が強くて対応できてなかったです。
自分たちのミスで苦しめていた部分もあったので、もう少し落ち着こうとポジショニングとか変えて
修正できたところはあったと思います。」(CTB中野厳ゲームキャプテン)
試合途中からはダブルタックルも機能、相手の攻撃を跳ね返して再三のターンオーバーと
見せ場を作ります。
「春はディフェンス中心にやってきました。今年はアグレッシブハントといって自分から積極的に
ボールを取りに行くというのをテーマにやっています。ドミネートタックル、ビッグタックルして
そこに殺到してボールを取るというのをチームの目標でやっています。」
トップチームメンバーではないものの、歴史ある定期戦にアカクロジャージを着用して臨んだ
一戦に中野厳ゲームキャプテンも力が入ったと振り返ります。
「一本目ではないのですけど、あのジャージを目指して自分もやっているのでアカクロを
背負って戦うというのは、気持ち的にはすごい強く入っていました。その分、全員気負ってしまって、
空回り、ミスが多かったかなと。」
自身も3トライと持ち味のランニングスキルをしっかりとアピール、中でもハットトリックとなった
3本目のトライはCTB宇野明彦選手のパスを絶妙の走り込みで受けて抜け出して奪ったもの、
上井草の部員席も大きなどよめきに包まれます。
「ああいう”切りに行く”プレーは好きなので、そこを狙って上手い形として出ました。ただ、監督
からディフェンスをしっかりやってくれと言われていたのですけど、ディフェンスは思うように
いかなかったです。反省ですね。」
ここから6月中旬まで毎週末のように実戦が組まれる春シーズン突入、下のチームのメンバーに
とっては大事なアピールチャンスとなります。
「4年生で残された時間もないので、春シーズンが勝負だと思っています。しっかり一試合一試合
アピールというか自分のピークを持ってきて自分のできる最大限を出さないと。」
この日、着用したアカクロジャージを今度はトップチームで。アカクロに全てを懸ける上級生の
意地に注目の春シーズン開幕です。【鳥越裕貴】
この試合3トライをあげたCTB中野厳選手。初のゲームキャプテンに「今までの4年生みたいに
まとめられたか分からないですけど、まずは自分が個人のプレーで引っ張っていこうと思っていた
ので、(その意味では)まだまだ全然ですね…、これからです。」