制覇

2日、横浜山手で行われたYC&ACセブンズ。大学セブンズ上位の常連、流通経済大、東海大を連破して
価値あるチャンピオンシップトーナメント制覇を果たしました。

「就任以来、初タイトルです。YC&ACは来年150周年、うちも来年で100周年、縁みたいなものも
感じていましたし、ここは日本の近代スポーツ発祥の地、そういう地で優勝できて嬉しいです。」
(山下大悟監督)

記者に囲まれた指揮官は笑顔で話します。ファーストミーティングで「YC&ACセブンズの優勝をまず狙う
と監督から言われていました」(横山陽介ゲームキャプテン)と掲げた最初の目標にベストメンバーで
参戦。初戦の流通経済大戦こそ序盤、アタックでのミスから逆襲を受けて立て続けにトライを許すなど
苦しい展開となったものの

「桑山が最初にトライを取ってくれて…。セブンズっぽい取り方ではなかったですけど、こじ開けて
くれました。」(山下大悟監督)

とエース桑山聖生選手の独走から快進撃の幕が上がります。流通経済大戦を28-19で制すと、
青山学院大戦、北海道バーバリアンズ戦に圧勝。勢いに乗って迎えたファイナルの東海大戦でも
桑山聖生選手、中野将伍選手の両エースのトライでリードして前半を折り返すと、後半ラックサイドの
一瞬のスキを突いた緒形岳選手、追走してくる選手を力強く弾き飛ばしたフリン勝音選手と新戦力が
連続トライをあげて28-24で逃げ切り勝ち。

「武器にしていこうといっているチームディフェンスのところで重点的にやっていることがしっかり
出たと思います。最後の試合でもディフェンスブレイクダウンのところで働きかけの早さ、リロードの
早さが出ました。あとはベースの体作り、ストレングスの部分で体が大きくなってますから、こういう
広いスペースの中でも、1対1で流経さんの外国人選手にも、東海さんにも当たり負けしなかった。」
(山下大悟監督)

と2月、3月と重点的に取り組んでいる練習の成果を強調します。ゲームキャプテンを務めた横山陽介
選手も口を揃えます。

「セブンズとして、(チームで)あわせたのは昨日の朝10分くらいなのですけど、練習でディフェンスに
フォーカスして、ディフェンスラインを整えるという事を意識しています。その結果が相手が外国人の
選手であっても、大学のトップクラスの選手にも通用して、一人じゃなくてディフェンスラインとして
みんなで止めれたのかなと思います。」(横山陽介選手)

昨年度の春シーズンは結果を気にせず、基礎固めに専念。1年間築き上げた基盤に今年の1月5日
から動き始めた新チームは3ヶ月の上積みを乗せて、4月からロケットスタート。

「大学が全チームが出ているわけではないし、社会人も出ていないですけど、大学に入って初めての
優勝、率直に嬉しかったです。来週の東日本大学セブンズには今日、出来なかったことを反省して
臨みたい。」
(横山陽介選手)

セブンズ二冠へ、今年のワセダは春から勝負にこだわります。【鳥越裕貴】



横山陽介ゲームキャプテンを中心に「ナンバーワン!」の掛け声。3選手が負傷し、決勝戦は9人での
プレーも総力戦で、34年ぶりにこの大会を制覇。

inserted by FC2 system